クーブイリチー
昆布そのものを食べる代表的な料理が、昆布と豚肉を使った炒めもの、〈クーブイリチー〉でしょう。
昆布消費量トップの沖縄では、ダシをとるだけではなく、さまざまな料理に昆布を使います。
昆布に含まれるアルギン酸には、動物性コレステロールをとり除く働きがあります。
そこで豚肉を使う料理には、ほとんど昆布も一緒に使われるのです。
一緒に食べることで、余計なコレステロールを体外に排出できるわけです。
栄養学的に、昆布と豚肉などの動物性食品との組み合わせがとても良いことは実証されています。
そのような研究がおこなわれていない時代に、すでに、身体が理解していたということでしょうか。
昆布は、消費量摂取量ともにトップほどの食材ですが、沖縄では採れません。
遠く北海道の昆布が、琉球王朝時代に広く普及していたというのです。
その時代に、すでに、昆布と豚肉が理にかなった組み合わせであることがわかっていたのでしょう。
●沖縄料理レシピ〈クーブイリチー〉
材料
昆布、豚三枚肉、こんにゃく、かまぼこ、揚げ豆腐、酒、しょうゆ、砂糖、みりん、かつおダシ
作り方
昆布は水でもどし、3~4ミリ幅に細く切ります。
豚三枚肉はまるごとゆで、短冊切りにします。
こんにゃく、かまぼこ、揚げ豆腐も短冊切りにします。
酒、しょうゆ、砂糖、みりんを煮立て、豚肉、こんにゃくを入れて煮ます。
昆布を炒め、豚のゆで汁、かつおダシ、水を加えて煮ます。
下味のついた豚肉、こんにゃくを、煮汁ごと合わせ、落としブタをして、弱火で煮込みます。
昆布がやわらかくなり、煮汁がほとんどなくなったら、塩で味をととのえます。
かまぼこ、揚げ豆腐を入れ、全体にまぜたら、〈クーブイリチー〉の完成です。
昆布の旨みと豚肉の旨みが合わさり、コクのある奥深い味わいが生まれます。
〈クーブイリチー〉ばかりでなく、結び昆布など昆布を使った料理は、沖縄の行事の彩りに欠かせません。
昆布はカロリーが極めて低く、カルシウム、ヨード、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルは、動物性タンパク質の吸収率を高め、栄養のバランスをとる役目をもちます。
血圧の上昇を抑える働きや、脳梗塞の予防効果などがあることもわかっています。
沖縄に、ガン、脳卒中、高血圧による死亡者が少ないことは、データとして数値で明らかになっています。
沖縄料理に学ぶべきことは、とても多いのではないでしょうか。
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