アシティビチ
豚のすべてを調理して食べる沖縄で、「ティビチ」はなくてはならない料理です。
豚の足を「ティビチ」といい、長時間かけてじっくり煮込むことで、軟骨などがトロトロのゼラチン質になります。
これは、まさにコラーゲンそのもので、ここにも沖縄の長寿の秘訣があるようです。
コラーゲンは、皮膚、骨、靱帯などを構成しているタンパク質のひとつです。
コラーゲンは、体内のタンパク質全体の約30パーセントをも占めている、重要な栄養素なのです。
皮膚や骨の強度、弾力性を保つ役割をもち、肌の老化防止や関節痛の改善にとても効果があるとされいます。
コラーゲン配合の健康食品や化粧品が注目されていますが、何と言っても自然の食べものから摂取できればベストです。
コラーゲン含有の多い食品としては、フカヒレ、鶏皮、ゼラチン、牛筋、そしてトップにあげられるのが沖縄の「ティビチ」です。
「ティビチ」についている毛は、きれいに処理します。
ブツ切りにした「ティビチ」をよく湯洗いし、熱湯でゆで、ゆでこぼします。
水と「ティビチ」を、強火で沸騰するまで煮ます。
その後、アクと脂をとり除きながら、弱火で2~3時間ほど煮ます。
ていねいなゆでこぼしと、時間をかけて煮ることが、よりおいしい「ティビチ」を作るコツです。
練り辛子などをつけてかぶりつけば、酒の肴にぴったりです。
圧力鍋を使えば20分ほどでできますが、その場合は、事前のゆでこぼしを数回くりかえしましょう。
「ティビチ」を、昆布や大根と一緒に煮る汁ものを、〈アシティビチ〉といいます。
●沖縄料理レシピ〈アシティビチ〉
材料
ティビチ、昆布、大根
作り方
昆布は水でもどして洗い、結び昆布にします。
大根は大きめに切り、ゆでます。
かつおダシに、ティビチ、昆布を加えて煮ます。
昆布がやわらかくなったら、大根と塩、しょうゆを入れて煮て、味をよくしみ込ませます。
トロリとしたコラーゲンそのものの「ティビチ」と、あっさりしたダシがマッチします。
〈アシティビチ〉は、暑い季節には汗をかきながら食べ、寒い季節には身体の芯からあっためてくれる沖縄料理です。
〈アシティビチ〉は、沖縄の人々の健康を、奥底から支えているすばらしい食べものです。
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